国内唯一のVHSデッキメーカー「船井電機」が、2016年7月いっぱいで生産を終了しました。
幼少時のビデオや昔のテレビ番組をVHSテープに保存していた世代としては、少し物悲しいニュースですね。
手元にあるVHSテープは今後どうしていけば良いのでしょうか？

VHSビデオデッキは値上がりの傾向

生産終了が明らかになった2016年7月中旬から、ビデオデッキが急激に値上げされました。

今後、更なる値上がりが予想されます。
また、急いでデッキを買ったとしても壊れてしまった時に、修理や部品の調達が難しくなりそうです・・・
VHSテープを見られなくなる日が、いつか来てしまうのでしょうか。

ビデオテープの長期保管はリスクがいっぱい！？

大切なテープを捨てられず、長期間しまいっぱなし・・・なんて事はありませんか？
実は、ビデオテープは「保存しているだけ」でも常にリスクを抱えています！

リスク1：カビ

湿気が原因でVHSテープにカビが発生することは珍しくありません。特に梅雨～夏場の高温多湿時期は要注意！
カビのあるテープを再生すると、デッキ内部にカビが付着し故障の原因となる恐れもあります。

リスク2：劣化

長年にわたり保存されたテープは、歪みや磁気転写などで劣化してしまいます。
それにより映像や音声にノイズがはいったり、最悪の場合、再生不可能となってしまう事もあります。

テープをより長く保管するための5つのポイント

ビデオテープのカビ・劣化のリスクは、5つのポイントをチェックするだけで大幅に減らす事が出来ます!

高温多湿の場所ではありませんか？

押し入れの中や結露の発生する窓際などは、保存場所に適しません。通気性の良い場所で保存しましょう。

密閉保存をしていますか？

ビニールなどで密閉し、湿度の少ない場所へ保存しておくと安心です。

巻き戻して保管していますか？

たるみが起き、切れの原因となります。
また、空気に触れている部分がよれ、映像に乱れが生じます。

テープは立てた状態で保存していますか？

テープを横積みで保存すると変形する恐れがあります。
ケースに入れ、立てた状態で保存しましょう。

1年に1度、早送りや巻き戻しをしていますか？

長期間放置していると磁気転写がおこりノイズが入ることがあります。
1年に1度は、早送り・巻き戻しをしましょう。

いかがでしたか？
大切な想い出のテープを長く残すために、上記5つのポイントに沿って保管環境を見なおしてみましょう。

ビデオの保管だけじゃ不安！という方には

5つのポイントを抑えても、カビ・劣化を100%防げるという訳ではありません。
どうしても残したい映像をお持ちの方におすすめするのが、デジタルへのダビングです。
デジタルならカビ・劣化の心配はなし！
更に、スリムなDVDなら管理や収納も抜群にしやすくなり、一石二鳥ですね。

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